カテゴリ:お金 / 更新日付:2026/01/23 00:00 / 投稿日付:2026/01/23 09:00

不動産は、定期的な賃料収入の源になったり、資金繰りが困難になった際の売却による現金化が可能であったりと、資産としての頼れる側面を持っています。しかし、不動産を所有している限り、固定資産税という税金の支払い義務が毎年発生します。
毎年必ず発生するこのコストを少しでも抑えるため、納税者にとって有利な支払い方法を知っておくことは重要です。
本記事では、固定資産税の支払いにおいてお得になる方法を解説します。近年、納付方法が多様化し、納税者が有利な手段を選びやすくなっているため、最新の情報を押さえていきましょう。
POINT
・固定資産税の基本事項
・固定資産税の納付方法
・スマホ決済アプリも利用可能!キャッシュレス納付がお得な理由
・納付期限厳守の重要性:延滞金のリスク
■固定資産税の基本事項
▶固定資産税は、数多くある日本の税金の中でも地方税に分類され、不動産が所在する市区町村の自治体の重要な財源となります。
■課税主体と税額の算出
固定資産税は、数多くある日本の税金の中でも地方税に分類され、不動産が所在する市区町村の自治体の重要な財源となります。
課税主体である市区町村は、対象不動産の市場価値を基に「固定資産税評価額」を算出し、これに基づいて課税を行います。
税額は原則として、評価額に標準税率である1.4%を乗じて求められますが、自治体には税率を調整する裁量が認められているため、税額は全国一律ではありません。
■納付期限と分割納付
納税者には数十万円、場合によってはそれ以上の税負担が生じるため、納税者の負担を軽減する目的から、ほとんどの自治体で年4回程度の分割払い(分納)が可能です。
各期の納付期限は自治体によって異なるため、送付される納付書で確認が必要です。
【例:2024年度 東京都23区の納期限スケジュール】
| 期別 | 納期限 |
| 第一期分 | 7月1日 |
| 第二期分 | 9月30日 |
| 第三期分 | 12月27日 |
| 第四期分 | 翌年2月28日 |
なお、資金に余裕があれば、第一期分の納期限までに全期分を一括で納付することも可能です。ただし、一括納付を選択しても税額が安くなる優遇措置はありません。
■納税義務者は誰か?
固定資産税の納税義務者は、毎年1月1日(賦課期日)時点で、その不動産を所有している人(不動産登記簿上の名義人)です。
年の途中で不動産を売却し所有権を手放した場合でも、自治体に対する納税義務者は変わらず、1月1日時点の旧所有者がその年分の全額について納税義務を負います。そのため、未納付分の納税手続きは、原則として旧所有者が行う必要があります。
ただし、不動産の売買取引においては、売買契約の際に、未納付分の固定資産税を売主と買主の間で日割り計算し、金銭的に負担を調整するのが一般的な慣習です。
■固定資産税の納付方法
▶納付方法は、大きく現金納付とキャッシュレス納付に分けられます。
固定資産税の納付方法は多岐にわたり、納税者が自身の都合に合わせて選択できるよう、近年種類が大幅に増えました。
■現金による納付
| 方法 | 詳細 |
| 窓口納付 | 自治体から送付された納付書を、市区町村の役所、提携金融機関、コンビニエンスストアなどの窓口に持参し、現金で支払う最も伝統的な方法です。現金を用意し、窓口に出向く手間が発生します。 |
| 口座振替 | 金融機関の口座から自動で税額が引き落とされる方法です。一度手続きをすれば手間はかかりませんが、引き落とし口座の残高不足には常に注意が必要です。 |
■キャッシュレス納付
| 方法 | 詳細 |
| クレジットカード | 多くの自治体で導入されています。買い物と同様にポイントが貯まるメリットがある一方、通常、決済手数料がかかる点に注意が必要です。 |
| ペイジー(Pay-easy) | 納付書にペイジーマークがあれば、インターネットバンキングやATMを利用して支払いが可能です。 |
| eLTAX(エルタックス) | 地方税共同機構が運営するシステムで、地方税お支払いサイトを通じてPCやスマートフォンから地方税を一括でキャッシュレス納付できます。 |
| 各種スマホ決済アプリ | 自治体の利便性向上の取り組みにより、各社のスマホ決済アプリから納税手続きが可能になっています。利用可能なアプリは自治体によって異なり、現在拡大傾向にあります(次項で詳述)。 |
■決済アプリの利便性向上:eL-QRの登場
これまで、利用したい決済アプリが自分の自治体に対応していないために、キャッシュレス納付の恩恵を受けられない納税者もいました。
この問題を解消するため、2023年4月より「地方税統一QRコード(eL-QR)」を用いた共通納税システムが実働を開始しました。これにより、納税に利用できる決済アプリが大幅に増え、納付方法が格段に便利になりました。
■スマホ決済アプリもOK!キャッシュレス納付がお得な理由
▶手間なく納税が完了するため、非常に便利です。
2023年4月に導入されたeL-QRは、固定資産税だけでなく自動車税など、身近な多くの地方税の納税を共通の仕組みを介して可能にしました。手元のスマートフォンで手間なく納税が完了するため、非常に便利です。
■eL-QR対応の主な決済アプリ
eL-QRを利用できる決済アプリは順次拡大中ですが、2024年5月時点で、PayPayや楽天ペイ、au PAY、d払いなどを含む26種類のアプリが利用可能となっています。
この全国共通の納税システムにより、お住まいの地域に関係なく、納付書にeL-QRが印字されていれば、全国どこにある不動産の固定資産税でも一括して納付できるようになりました。
■eL-QRを用いた支払い方法
1.「地方税お支払いサイト」にアクセスし、「eL-QRでお支払い」をタップ。
2.「カメラを起動する」をタップし、納付書のeL-QRを読み取る。(複数の支払いをする場合は「連続読み取りモード」も利用可能)。
3.読み取り結果と納付内容、合計金額を確認し、「お支払いへ進む」をタップ。
4.クレジットカード、ネットバンク、口座振替などの支払い方法を選択し、画面の指示に従って手続きを完了します。
■キャッシュレス納付がお得な理由
固定資産税のキャッシュレス決済は、利用する決済アプリの種類によって、ポイント還元などの様々な経済的メリットを享受できます。
・例:楽天ペイの場合
・楽天ペイでは、固定資産税の支払いに「楽天ポイント」や「楽天キャッシュ」を利用できます。特に期限が迫った期間限定ポイントを活用できるのは大きな利点です。
・楽天カードから楽天キャッシュにチャージ(0.5%還元)し、その楽天キャッシュで支払うことで、合計で最大1.5%のポイント還元が得られるため、現金で支払うよりも確実にお得になります。
このように、キャッシュレス決済は「ポイ活」という形で金銭的な“うま味”も得られるため、積極的に検討すべきです。
ただし、クレジットカード決済を選択する場合は、税額が高額になるほど決済手数料(例:1万円まで37円、以降1万円ごとに75円)も高くなり、還元率によっては手数料がポイントメリットを上回ってしまう場合があるため、注意が必要です。
■納付期限厳守の重要性:延滞金のリスク
▶固定資産税を期限までに納付できなかった場合、納税者はペナルティの対象となります。
長期間滞納すると、最終的には自治体によって不動産を差し押さえられ、強制的に換価処分される危険性があります。
そこまで至らなくても、未納付の期間中は延滞金が課されるため、結果的に損をすることになります。
延滞金は、一般の借金における延滞利息のような性質を持ち、未納付の期間が長引くほど負担が大きくなります。
・延滞金の原則: 納期限の翌日から1ヶ月経過する日まで:年7.3%、それ以降:年14.6%
ただし、現在は「特例基準割合」に基づき負担を軽減する措置が取られており、令和5年の延滞金は以下の水準に緩和されています。
・緩和後の延滞金(令和5年): 納期限の翌日から1ヶ月経過する日まで:年2.4%、それ以降:年8.7%
納税が格段にしやすくなった今、必ず期限までに納付手続きを済ませ、延滞金という無駄なコストを避けるようにしましょう。
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