カテゴリ:不動産を賃す(投資・活用・賃貸経営) / 投稿日付:2025/03/15 09:00
実家を相続したけど、遠くて自分では管理できないという人は、たくさんいると思います。家をそのままにしておくと、壊れてしまったり、火事になったりする危険があるだけでなく、役所から何か言われることもあります。この記事では、そんな家をどうしたらいいのか、良い方法を紹介します。
POINT
・空き家を放置するリスク
・空き家放置は行政処分?空家等対策特別措置法とは
・管理できない空き家は無料貸し出しも検討しよう
・無料貸し出し以外の空き家活用法
・特定空き家に指定されるとどうなる?
■空き家を放置するリスク
▶空き家を放置するとどのようなリスクがあるのでしょうか。
誰も住んでいない家は、すぐにボロボロになってしまいます。掃除をしたり、壊れたところを直したりする必要があるのですが、特に遠くにある家は、それが大変です。お金もたくさんかかるし、毎年払う税金もあります。
■維持管理が大変
長い間誰も住んでいない家は、とても古いので、ボロボロになっていることがあります。外壁にヒビが入ったり、屋根が壊れて雨漏りしたりして、建物が腐ってしまうかもしれません。地震がきたときに倒れてしまう危険性も高いです。もし、家が倒れて誰かにケガをさせたり、物を壊したりしたら、家の持ち主が責任を負うことになります。
■倒壊の危険性がある
誰も住んでいない家は、長い間放置されていると、ボロボロになってしまいます。雨漏りしたり、建物が傾いたりして、倒れてしまう危険があるんです。特に古い家は、地震が来ると簡単に壊れてしまうかもしれません。もし、家が倒れて誰かにケガをさせたり、物を壊したりしたら、家の持ち主が責任を負うことになります。
■犯罪発生の可能性がある
誰も住んでいない家は、悪い人が入り込んだり、悪いことをする場所に使われたりする可能性があります。近所の人たちにも迷惑がかかるので注意が必要です。
■放火、火災の可能性がある
誰も住んでいない家は、火事になる危険性が高いんです。特に、コンセントのところが熱くなって火がつくことがあります。古い家電製品や、換気扇などがずっと動いていると、もっと危険です。
■空き家放置は行政処分?空家等対策特別措置法とは
▶空家等対策特別措置法とは、空き家に対する適切な管理や対応を定めた法律です。
増え続ける空き家への対策として2015年に施行されました。空家等対策特別措置法で定められている施策は以下の通りです。
増加する空き家問題に対処するため、法律では自治体が空き家に対して様々な対策を取れるようになりました。具体的には、空き家に立ち入り調査を行い、所有者に適切な管理を指導したり、放置が続けば「特定空き家」に指定し、強制的に改善させたりすることができます。
■市町村による行政指導
家を放置していると、役所から注意されることがあります。最初は手紙で連絡が来ますが、改善が見られない場合は、役所の職員が直接家に来ることもあります。注意されたら、すぐに役所へ連絡して、直すつもりがあることを伝えなければなりません。
□助言
隣の人から「この家の庭の木がうちにかかっている」と苦情が出ると、役所から家の持ち主へ注意がいくことがあります。「木を切ってください」などと、役所から言われることもあります。でも、これはあくまでアドバイスなので、必ず従わなければいけないわけではありません。
□指導
家の持ち主が、役所から言われたことを聞かないと、もっと厳しい注意を受けることがあります。これは、近所の人からたくさんクレームが出ている場合が多いです。
□勧告
役所から注意を受けてもなお、何も改善しようとしない場合、その家は「問題のある空き家」として扱われることがあります。そうなると、家の周りの人に迷惑がかかる可能性が高くなり、税金も高くなることがあります。
■命令違反には50万円以下の罰金
役所から注意を受けてもなお、何も改善しようとしない場合、もっと厳しく罰せられることがあります。命令を受けた後も空き家に改善が見られない場合は、「行政代執行」により行政が所有者の代わりに対処します。行政代執行とは、所有者に代わり、行政が空き家の適正管理に向けた取り組みを行うことです。
最悪の場合、役所が勝手に家を直したり壊したりして、その費用を請求されることもあります。
■管理できない空き家は無料貸し出しも検討しよう
▶特定空き家に指定されることを避けるために賃貸に出す方法があります。
空き家の賃貸は、思っている以上に時間がかかることがあります。特に遠方の物件は、管理が難しく、空き家期間が長引くほど、物件の価値が下がり、借り手を見つけることが難しくなります。そのような場合は、無料貸し出しという方法も検討してみましょう。
■人に住んでもらうことで、管理の手間が省ける
家をタダで貸してあげると、家がボロボロになるのを遅らせることができます。誰かに住んでもらうことで、屋根が漏れているとか、壁にヒビが入っているといったことに、早く気づくことができるからです。そうすれば、大きな修理をしなくて済むかもしれません。
■空き家バンクに登録し、借り手を探す
空き家バンクは、地域住民の暮らしを豊かにし、地域活性化にもつながる素晴らしい取り組みです。しかし、空き家バンクを利用する際には、いくつかの注意点があります。
まず、空き家バンクに掲載されている情報は、あくまで物件の概要であり、実際の物件の状態は、現地で確認する必要があります。写真や説明文だけでは分からない、建物の劣化具合や周辺環境など、実際に足を運んで確認することが重要です。
次に、空き家バンクはあくまでも情報提供の場であり、契約に関する手続きは、基本的に所有者と利用希望者との間で行われます。そのため、契約書の作成やトラブルが発生した場合の対応など、専門的な知識が必要となる場合があります。不動産業者に相談するなど、専門家のサポートを受けることをおすすめします。
また、空き家バンクに登録されている物件は、一般的に市場価格よりも安く提供されることが多いですが、その分、修繕が必要な物件も少なくありません。物件の状態をしっかりと把握し、修繕費用などを考慮した上で、利用を検討することが大切です。
さらに、自治体によって、空き家バンクの運営体制や利用できる補助金制度などが異なります。利用を検討する際は、事前に自治体のホームページなどで情報を収集したり、窓口に問い合わせたりすることをおすすめします。
■無料貸し出し以外の空き家活用法
▶無料貸し出し以外に空き家を活用する方法を紹介します。
■売却する
誰も住む予定のない空き家は、売却することも1つの方法です。空き家を売却する方法は以下の3つです。
- ❶古家付き土地として売却する
- ❷解体し、更地にして売却する
- ❸不動産買取を利用する
- ❶古家付き土地として売却する
- ❷解体し、更地にして売却する
古い家を壊して、土地だけ売るという方法もあります。そうすれば、新しい家を建てたい人がすぐに家を建てることができるので、早く売れる可能性が高いです。でも、古い家を買いたいと思っている人もいるので、不動産屋さんによく相談してみましょう。
- ❸不動産買取を利用する
古い家をすぐに売りたい場合は、不動産屋さんにお願いして買い取ってもらう方法があります。でも、値段は安くつくことが多いので、その点は注意が必要です。
■自分で住む
不動産を売却して損失が出た場合、その損失は無駄になってしまうのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。
■建て替えて活用する
とても古い家は、壊れてしまう危険性があるので、新しい家に建て替えた方が安全です。古い家を直すこともできますが、お金も時間もたくさんかかるので、新しい家を建てる方が良いかもしれません。
■解体し土地を活用する
古い家を壊して、アパートを建てて貸すという方法もあります。そうすれば、家賃収入を得ることができ、お金になるだけでなく、土地を有効に使うことができます。特に、遠くて自分では住めないような家を持っている人にはおすすめです。
■特定空き家に指定されるとどうなる?
▶最後に、空き家を放置して「特定空き家」に指定された場合、実際にどうなるのかを解説します。
■特定空き家の指定基準
国土交通省のガイドラインによると、特定空き家の指定基準は以下のように定義されています。
☑そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
☑そのまま放置すれば著しく衛生上有害となるおそれのある状態
☑適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
☑その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
周りの人に迷惑をかけているような、放置された空き家です。すぐに何とかしないと、もっと大きな問題になる可能性があります。
■特定空き家は固定資産税が6倍?
誰も住んでいない古い家は、雨風にさらされてボロボロになってしまいます。このままにしておくと、倒れてしまう危険性もあるんです。
そんな時は、家を壊して、土地だけにしてしまうという方法があります。そうすれば、新しい家を建てたい人が、その土地を買ってくれるかもしれません。
しかし、家を壊すにはお金がかかるので、専門家の人に相談してみることをおすすめします。
■指定の解除は可能
問題のある空き家でも、直せばまた普通の家に戻すことができます。たとえば、庭の木が隣の家にかかっているのが原因で問題になっている場合は、その木を切れば、もう問題ないということになります。でも、そうなってしまう前に、問題に気づいて直すことが大切です。
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